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磨きに拘る

革製品のコバ※1の仕上げは職人の数と同じだけある。

 

 そういわれるほどそれぞれの職人がこだわりを持って取り組む、いわば個性と技術の見せ所です。

処理に使うものも様々で染料・コート剤・水・ふのり等々、これらを磨く道具も様々で布や木や金属、ヘチマなどの植物を使ったりもします。コート剤は革の荒れた表面などを隠す事ができ、染料も革の積み重ねによる層をきれいに消せるなど仕上がりに関してはとてもきれいに出来るメリットもあります。

 

 しかし革榮では天然素材(材料)しか使用しませんのでそれらは使わずに仕上げることになります。

1. コバ面を荒目⇒中目⇒細目と3段階にヤスリをかけコバ面を均す。

2. POLACCOという天然の磨き剤を塗布し、硬い木で出来たスリッカーと呼ばれる道具で磨く。

3. 極細目のヤスリでもう一度均し、今度はふのり※2を塗布しまた磨く。

4. 3の”極細目のヤスリがけ&磨き”の工程を表面が仕上がるまで2~5回程度繰り返す。

5. 蜜蝋と数種類のオイルを少量混ぜたオリジナルの磨き液を塗布し帆布で磨く。

6. 熱ゴテ※3を当てて焼き締めると同時に先ほど塗った蜜蝋ベースのオイルをコバへ浸透させる。  

  (膠の再接着効果も兼ねる)

7. 熱ゴテでコバ面が僅かに荒れるので最期にもう一度極細目でヤスリをかけオリジナルの磨き液を塗布し帆布で磨く

  革榮で行うコバ処理は上記のような工程を経て使うほどに艶が出る滑らかできれいなコバが出来上がります!

 

 この工程が多いか少ないか、合っているか間違っているかはわかりませんが革榮で主に扱っているヌメ革にはこの工程、方法が一番素材の良さを引き出し、かつ天然素材だけで最高に仕上げる事が出来ていると思います。

 革榮にとっては良い製品、「 土に還る革製品 」を創る上で省くことの出来ないとても大事な工程です。

 

~注釈~

※1 革を張合わせたり、切り出したりしている断面

※2 フノリ科フノリ属の海草の総称、美術品の復元作業や化粧品の付着剤、食用などにも用いられる

※3 火であぶって使うものや電気式のものなど様々だが熱を入れて革を焼き締めるための道具

 

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